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管理番号 2031
質問 Question 「飯田元結原紙株式会社」について書かれたものはないか。この会社が原紙の材料にパルプ・マニラ麻等を使用し始めたのはいつか、記述されているものがあればその根拠資料を見たい。
回答 Answer 會社についての記載がある中では、『南進會社評論』昭和12年度版が詳しいが、いつからパルプが使われるようになったかまでの記載はない。
『下伊那の特殊産業』の第3編元結・第4編水引には、会社設立は大正2年、原紙製造は大正15年として記述があり、元結の項目中では元結原紙会社が製紙材料として三椏、マニラ麻を用いていると記述があるが、いつからマニラ麻が使われるようになったかは記述がない。
『東海と伊那』にも大正15年飯田元結株式会社を設立し“木材パルプを補助材料に使って”と書かれているが、根拠資料は不明。
根拠資料の記述はないが、『郷土の百年』の「文七元結と髪結さんの変遷」にも会社創立の経緯が書かれている。
回答プロセス 元結、水引関連図書・資料を見たがパルプがいつから使われるようになったかの記述が見つからないため、製紙会社の社史(4社)や和紙、洋紙関連の図書でもさがした。王子製紙の社史等にパルプを導入した時期は記述あったが、そのパルプの移出先の記述は見つからなかった。長野県の統計類も確認したが大正15年発行『副業調査書』下伊那の副業の部分、原材料の項目に元結やパルプの記述はあるものの、このパルプが元結の原材料に使われていたかは不明である。
『東海と伊那』の飯田事件の項目出典に「飯田元結原紙株式会社所蔵文書」を筆写とあるため、関係機関へ問い合わせたり正木文庫を調査したが該当文書の所在は不明である。
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